有之候間夫より庭瀬板倉摂津守殿へ被
浪士押寄候様子ニ御座候右ニ付板倉
は勿論国中大騒動他領よりハ御加
勢無之候右御達申し上候 以上
板倉摂津守家来届
一 四月九日御代官桜井久之介支配所備中
国倉敷御陣屋并手代共居宅へ浮浪の
徒数百人寄集大炮打ち掛乱妨仕候様相聞
候ニ付即刻為警衛人数操出し処もはや陣
家焼失死人手負等数多御座候右は全く
近海より上陸仕候右の所業ニ及同市中寺院
等へ屯集仕居申候此上如何の義相働候程も
難計候ニ付出川主馬之介領分借受人数差
出置申候尚動変の模様ニより倉舗表へ操