勅の長州を削り君を廃するとの議論
御張被遊候哉ニ奉存候今般御威光を
施し条理相立候ハハ長州も感服可仕
候公平至
当被仰出候御趣意も乍恐
奉勅違勅旨也御聖察被為遊候ての
御事にて奉存候徳川家基業の時参
河門徒蜂起東照宮御譜代本多
佐渡守牧野岩見守等門徒と与し主家
ニ弓を引候得共公深く被為憂天下法
外の法ヲ以被為召帰候処右人々等
其徳ニ服し終ニ徳川家御開国の功臣
ニ被成候国の将と与らんとす御処置寛仁
大度光明正大深く奉承服候側に承るニ
勅使山陽道より御下向被為遊度との事
ニては長州所詮折合申間敷候万一
勅命御取扱被為遊候ハハ有栖川親王
御父子ヲ奉始二十余の公卿様方
の幽閉を先被差免候ハハ条理相立
候上正義の公卿様方を御任撰にて
御参向被為命候ハハ長州疑を晴し