理科の実験大好き 10月11日
ikan
「日本には実験道具がいっぱいあるのでしょうね。」といわれると、なにかしら申し訳ない気持ちになる。5・6年生が持ってるのは1セットだけ。大きな戸棚から大事そうに出してきた中身は、試験管・ビーカー・温度計などだった。大事に使ってるのがよく分かる。だが、実験といえども1セットしかないので見本をする先生しか使えない。子ども達がそれぞれ好きな葉っぱを実験するなんて事はない。5年生の「太陽が植物にどのように影響してるか」とういう題目でクロロフィルを中心に習い、その後実験だった。黒のシートをかぶせた葉っぱを持ってきて、おきまりの実験なのですが、なんと、算数と同様に
「ほ~~ら、この液を着けたら色がかわるぞ。」とか
「なぜなら、太陽の光が当たってないからだ。」とかを言ってしまう。この授業では考えさせないで結果が大事なのだと思った。誰かが教えてくれた、最も早く先進国に追いつく方法なのだと。日本も昔はそうだったと。もっと「不思議だなあ」と思って欲しいのだが、それでも子ども達の目は先生の実験に釘付け状態だった。自然にふら~~と立って前まで見に行ってしまう子どもがいる。しばらくして、後ろの座席部隊が
「なんでおまえが前におるんじゃ!後ろにかえれ!」という声が何度かかかる。そんな実験の風景だった。