伐採した丸太をキャンプ地まで運ぶための道路は、当然ながら木々をすべて伐採して作られます。この作業にはブルドーザーが欠かせません。大手のシッパーは、スキッダーという道路作成用の車両も投入していました。
木の伐採については、当時の日本のマスコミが騒いだような「森をすべて伐採する」ことは行われておらず、実際には道路建設に必要な部分だけが伐採されていました。（すべて伐採するのは主にパームヤシの植林事業です。）写真を見ると、道路付近の必要な木はすでに伐採されていますが、一見すると原生林のままのように見えます。南スマトラでは、360度見渡して2～3本の伐採すべき木があれば「良い林区」と言われていました。
ただし、この道路は雨に非常に弱く、雨季になると大変な状態になります。現在のSUVではとても無理で、完全な四輪駆動で車高の高いものでなければ走行は不可能でした。それでもジープでさえよく立ち往生し、そのたびにウインチでロープを木にくくりつけて脱出していました。
最新の英国製ランドローバーにも何度も乗りましたが、その乗り心地の悪さと大変な辛さを今でも思い出します。
