カポックと言えば、南洋の大きな木を思いだす人と観葉植物のカポックを思い出す人とがいます。観葉植物として一般的に「カポック」と呼ばれる植物は、大きなカポックとは別の種です。カポックはアオイ科(旧分類ではパンヤ科に属していた)で学名: Ceiba pentandraです。観葉植物としてのカポックはウコギ科で学名: Schefflera arboricolaです。
現在ではシェフレラ(Schefflera)と呼ばれる事も多く、別名の ホンコンカポック、ホンコンシェフレラとも呼ばれています。
観葉植物として栽培される場合は、通常は1〜2メートル程度に成長します。
葉は 光沢のある緑色の掌状複葉を持ち、葉は小さく、数枚が輪生します。
室内でも比較的成長が早く、耐陰性があり、手入れが簡単で初心者にも育てやすい植物です。
育て方としては
光: 明るい間接光を好みますが、半日陰でも育ちます。直射日光は避けた方が良いです。
水: 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、水はけの良い土壌が必要です。過湿に注意が必要です。
温度: 温暖な環境を好み、寒さに弱いです。冬は室内で管理します。
利用
観葉植物としてのカポック(シェフレラ)は、その美しい葉と育てやすさから、オフィスや家庭のインテリア植物として広く利用されています。また、空気浄化効果もあり、室内の空気質を改善する助けになります。
カポックの木(Ceiba pentandra)との違い
生息地: カポックの木は熱帯アメリカおよび西アフリカ原産で、巨大な木に成長します。一方、シェフレラはアジアやオーストラリア原産で、観葉植物として室内で育てられることが多いです。
用途: カポックの木は繊維や木材として利用されますが、シェフレラは主に観葉植物として利用されます。