ヨーロッパくろまつ
解説
欧州黒松 マツ科マツ属の高木常緑樹 学名:
Pinus nigra 英名 Austrian pine, black pine ヨーロッパクロマツ、オウシュウクロマツ、オーストリアマツ、オーストリアクロマツ、コルシカンパインなどとも呼ばれる。
学名の
nigraは「黒色の、黒い」の意で、Pin noir(仏名) 、Schwarzkiefer(独名)も共に「黒いマツ」の意味。
原産地はヨーロッパ。分布は中海沿岸諸国に分布する。北海道では多く植林されましたが、土壌や気候に合ったのかあちこちで見かけます。公園などではとにかくよく見かけます。
雌雄同株樹高15~30メートル。幹は直径0.4-2メートルになる。
樹形はクロマツに似て円錐形。幹は真っ直ぐに伸び、枝は輪生し、太くてよく分岐する。上枝は上向、中枝より下部は水平に出る。
日当たりの良いところを好むが、耐陰性もあります。排水の良いところなら、土質を選ばない。耐寒性、耐乾性、耐潮性などはあります。生育は一般に遅い。
葉は普通のマツと同様に2本一束でつく。葉身は針状、長さ8~15センチで暗緑色である。
花は雌雄異花。雌花は新枝の先端につく。雄花は新枝の付け根付近につく。
球果は長さ4~8cm。成熟に2年かかる。春に受粉した後、翌々年に裂開する。
樹皮は大きくる。樹皮は、幼木時は薄くて平滑ですが、老木になると厚くなり深く縦に裂け鱗片となって剥がれ落ちる。
都会地にも適し、公園、街路、造園樹に用いられる。海岸防風林、耕作地防風林にも用いられている。かってフランス艦隊のマストにも用いられた。
葉
北海道大学植物園 2014年9月13日
▲▲ ニューヨーク植物園 2012年5月2日
実
ドイツ・ミュンフェン植物園 2013年9月23日
チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日
樹形
ニューヨーク植物園 2012年5月2日
▲▲チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日
▲▲ドイツ・ミュンフェン植物園 2013年9月23日
幹
ドイツ・ミュンフェン植物園 2013年9月23日
表皮
チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日