モントレーマツ(パイン)
解説
マツ科マツ属の高木針葉樹 学名:Pinus radiata
原産地は米国のカリフオルニア州のモントレー郡、サンタクルツとサンタローザ島、メキシコのバハカリフオルエアですが、現在ではチリやニュージランドで広く植林されている。モントトーマツ(パイン)はカリフォルニア州の半島の名前に由来する。木材業界では
学名のradiataからのラジアタマツ(ラジアータパイン)と呼ばれることがほとんどです。産地の名前をとって、チリマツ、ニュージーランドマツとも呼ばれている。アロウカリアもチリマツと呼ばれていますが、木材業界のチリマツはこれで、植物学者は
アロウカリアのことを指します。
通常樹高20 ~30メートル。直径1~2メートル。大きいものは40 メートル超。
日本には大量に輸入されていてますが、チリかニュージーランドがほとんどで、木材の性質も元の米国産のもとの少し異なります。特にニュージーランドでは土壌、気候に恵まれたため成長がよく(そのため輪幅が広い)、同国の重要な産業となっている。
辺材は白色~帯緑黄色。心材は淡褐色~紫褐色。境界はわかりにくい。肌目は精。やや軽軟材。比重は0.45~0.58程度。
昭和の時代では年輪幅と節が大きいため、日本の市場での評価は低く、一般には見えないところ、土木仮設材や梱包材に利用されてきた。しかし材の乾燥、木どり、加工方法などが絶えず改良されていい木材商品となって市場にでてくるようになった。それまでは考えられなかった、内装やエクステリア材などに利用されだした。
材自体は青変菌や腐朽菌の害を受けやすく、耐久性も少ない。防腐処理なしで屋外に使うことは誤りです。
商品となった木材では切る、削る、穴をあけるなどの加工はやりやすい方でDIY用として利用されてきています。
その他用途は一般建築、家具、建具、ドア、床板、フローリング、器具、割箸、梱包材、土木用矢板、バルブ、杭、バーテイクルポード、合板用に使われている。
葉
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日
実
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日
樹形
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日
幹と表皮
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日
原木と製品
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日
植林地
ニュージランド ロトルア 2016年11月22日