ニレ
解説
ニレ科ニレ属の総称です。 落葉高木。北半球の暖帯から温帯に分布する。 日本ではハルニレ・
アキニレ・オヒョウがある。
エルムとも呼ばれ、北海道の平地でよく育つはハルニレのことである。
ハルニレは本州以南の温帯林や 亜寒帯林にも、ほかの落葉広葉樹と混生するが、
本州以南に通常見られるのは、アキニレのほうである。 左右不対称の小さな葉がかわいらしいアキニレは、街路樹としてもよく植えら
れる。ハルニレは4月ごろ アキニレは10月ごろに開花するため、この名があるが、
ともに花は目立たない。建築材・器具材としても用 いられるが、材は堅く工作が
難しい。中国産やヨーロッパ産のニレ類のある種のものは、強靭で材質が すぐれ、
かつて舟材として盛んに使われた。なお、アイヌの織物「アッシ」は、同じニレ属の
オヒョウの 樹皮からつくられる。
木目
葉
アメリカニレ 神戸森林植物園 2018年6月11日
オヒョウ 北海道大学植物園 2014年9月13日
樹形
アキニレ 富田林高辺台公園 2015年11月10日
ハルニレ 北海道石狩市 2019年10月27日
ハルニレ 北海道伊達市舟岡町 2019年10月27日
表皮
ハルニレ 北海道石狩市 2019年10月27日