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世界の樹木

リギダマツ

解説
マツ科マツ属の常緑の高木。針葉樹 学名:Pinus rigida 学名のrigida(https://wood.jp/8-jumoku/scientificname/r.html )からリギダマツと呼ばれることが多い。意味は硬直の、曲がらの意で英語rigidに由来する。和名は種小名他にミツバマツ、アメリカミツバマツなど。英名はPitch pine(松脂の松)。
アパラチア山脈に沿って北米大陸東北部から東南部(ニューハンプシャー、バージニア、ケンタッキー)にかけて分布。
樹高6~ 20メートルほど。アメリカ合衆国メイン州にある巨樹は直径1メートル、樹高29 m、樹冠直径15 mというものも見つかっている。一般にこの種は寒さに強く、厳しい条件でも生育できている。
木材利用としてはあまり有用でないとみなされており、日本及び他の国でも大規模な輸入(移入)は行われていない。日本では植物園や公園に見本林程度にあるくらい。本種はマツ材線虫病に耐性を持つために、この病気によるマツ枯れが問題になっている日本では従来のマツに代わってに山野への導入も検討されたことがああった。
樹皮は赤褐色で荒く鱗状に裂けるなど一見するとアカマツと似ている。
葉は5~13cmの針葉が3本が束になっている三針葉。他の三針葉マツのテーダマツやダイオウショウに比べると長さは短い。幅1ミリm以上あり太い。
球果 (松かさ) は丸く卵型。アカマツやクロマツと似て。長さ4~7センチ。鱗片上に鋭い棘を持つのが特徴で、触れると痛い。球果は枝から離れにくく、10年以上もくっついたままのことがある。同じように樹上に何年も松かさを残すマツとしてはバンクスマツやコントルタマツ なども有名である。これらのマツが火災の熱によって球果を開き、種子を放出するまでは、樹の上で球果が閉じた状態になっているのに対し、リギダマツは熟すとすぐ開き、種子を放つ。
樹形が曲がったものが多く、他のマツに比べて早生長するものでもないため林業・産業用樹種としては主要なものではない。かつては、松脂(pitch)を取る原料やトンネルの支柱や矢板、造船材料鉄道の枕木などに多く利用された。ドイツではラジオの電波塔の支柱材として利用された。これらは油分が多く腐れにくかったからです。このために英語ではpitch pineと呼ばれたのでした。現在の用途は建物、梱包材、土木用材、燃料などである。また曲がった樹形などを生かして盆栽では評価が高い樹種となっています。
リギダマツの物理的性質はコチラ 
写真
神戸市市立森林公園 2006年11月26日
樹形
写真
Joan Muller, Waquoit Bay NERR NOAA 1987  
写真
河内長野市花の文化園 2007年5月12日
写真
神戸市市立森林公園 2006年11月26日
表皮
写真
河内長野市花の文化園 2007年5月12日
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