分類はバラ科ボケ属、学名:Pseudoydoniasinensis(Thouin)C.Schneid.、別名アンランジュともいう。
小高木から高木の落葉樹木で、樹高:6~10m、半球形の樹形。
倒卵形の葉で、細鋸歯がある。
あまり有名でない名前だったが、テレビ小説の題名で知られるようになっ。しかし、画面に写されて
いたのが白い花のマルメロだったそうだ。諏訪地方はマルメロをカリンと呼ぶらしい。
また、日本のカリンと南洋材のカリンとを混同している人やサイトも多い、ここでの
カリンという名前はタイ、ミャンマ-産の銘木のカリン(花林)と、材が似ていたからという説が多い。
中国の湖北省、浙省江に野生しており、寛永時代に渡来をしてとのこと、そのため現在でも甲信越や
東北地方に多く見られる。
樹皮はは光沢があり、滑らか。鱗状にはがれるのでマルメロとの区別ができる。
4~5月頃葉とともに淡紅色の花が咲き、実は、9~11月頃に黄色の楕円形の実がなる。
果実は固くて、酸味と渋味が多く、生食には向かないので、砂糖漬、ジャムや果実酒にしたり、百日咳
などの薬用に使います。
できるだけ完熟させてから採取すると、強い芳香を放ち、室内で香りを楽しめる。
果皮および果肉にエチルヘキサノエ-トとかベンズアルデヒドの成分があり香りがする。
材は堅くて緻密で光沢があり、装飾をほどこす彫刻、杖、額縁などを作るのに向いている。
庭木として栽培する場合は、肥沃で排水のよい場所に植える。