|造幣局の桜
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みくるまがえし
御車返し・御車還し Prunus lannesiana cv. Mikurumakaisi
いろいろ似たような話がある。
1.京都御所にあった里桜の一種で、後水尾天皇がこの花の前を通られたところ、花が余りにも美しかったので、
再びお車を返して観賞されたという故事により、この名が付けられた。
2.昔このサクラのそばを通りすぎた人たちが、花が一重か八重かでいい争いになったため、車を引き返させて
確かめたところ、一重と八重が混じっていたことからこの名がついたといわれる。
3.別名「キリガヤツ・キリガヤ(桐ヶ谷)とも呼ばれる。その昔、鎌倉の桐ヶ谷にあったので「キリガヤ」とも呼ばれ
ている。
落葉小高木。枝は上向きにのび、樹形はほうき状。若芽は黄緑色を帯びた褐色。花序は散房状、ときにやや
散形状で3花からなる。花弁が5個の花と、6~7個の花とが同じ木にまじって咲く。外側の5個の花弁は円形、
内側の1~2枚は旗弁で、ともに淡紅紫色。
開花時期 4月中旬(京都、東京) 5月中旬(松前町)