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| て知られているが、この地方で最も重要なものはA.malaccensisであ
| | る。この木は常緑の喬木で適度の大きさの緑陰樹であり、時々高さ3
| | 0mにたっし、幹は普通元部に縦溝あるが、著しい根張りはない。通
| | 常健康材は白色で柔かく、木理均等弱くて耐久力がなく、この地方
| | での用途に対する記録はない。 しかし多くの木は暗色で樹脂多く
| | 心腐れが見られ、そしてこれは本当のGaharuで、商業上のEagle-
| | wood(沈香、キャラ)またはAloes-
| | wood(印度産沈香)である。それは匂いがよく、遅々と燃えて芳香を
| | 発す。それは非常に昔から香木(コウボク)として用いられている。ま
| | たマレイ名のGaharuは梵語(Sanskrit)が語源である。様々な品質が
| | あるのが認められ最良の品質は非常に暗色で重く、沈水するものと
| | されている。日本の香道においても沈香(ジンコウ)と称するのは水
| | に沈む香木を意味し、最上品とされている。待望されるのはその最
| | 上品の蒐集は魔法でしばられているようなもので、そうして多く神聖
| | なものとされている。 用途)香木としての用途の外、原住民の様々
| | な薬品として用いられ、特に軟膏および強壮剤であるが、詳細不明
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