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| の名で知られる。非常に比重が重く、水に沈み、海水にも耐えるので
| | 、船のスクリューの軸受けに用いられる。薬用にもされ、昔は梅毒の
| | 薬としても有名だった
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| | 〔学名〕Guaiacum officinale L. principally; also G. sanctum L. & G.
| | guatamalense Planch.、 family Zygophyllaceae.
| | 〔性状〕リグナムバイタは、総ての木材中で最も卓越させるものの一
| | つで、単に最も堅くかつ最も重いので知られているばかりでなく、自
| | 己給油するほとんどただ一つの性質をもち、この材は十分に油また
| | は樹脂を含み、ベアリングなどに適するし、また摩擦から発火したり、
| | または給油の必要は共にない。
| | G.
| | officinaleの辺材は狭く淡黄色で、著るしく限界を明らかにしている。
| | 丸太は長い間森林中に放置すると、辺材はほとんどなくなってしまう
| | 。バハマ・リグナム(Bahama Lignum、 G.
| | sanctum)の辺材は非常に広く、10”の丸太で時々9”もある。心材は
| | オリーブ・グリーンから褐色、またはほとんど黒色で変化があり、しば
| | しばいくらか縞を伴い、外気にさらせば暗色になる。ときどき模様が
| | 見られ、色が変るかまたは細波状を生ずるためで、それは木理非常
| | に組合って、かつ不規則なのに起因する。材はわづかに香りがある
| | が、これは材を暖めるか、摩擦した時感知されるだけである。肌理細
| | かくて一定し、材は油の感触の特徴がある。重さは様々あり、1立方フ
| | ートの重量は72~83ポンド(含水15%に乾燥した時)平均は78ポンド。
| | いくらか乾燥しにくい材で、干割れを防ぐように、十分注意を要す。
| | 磨耗には極めて抵抗力があるが、しかし多少衝撃にはもろく、放射
| | 状には非常に割り難いが、接線面には比較的容易である。極度に
| | 堅く、英国の林産物研究所では、英国のオークの3~4倍堅いとされ
| | ている。腐朽や虫害に極度に抵抗力あるが、しばしば丸太は、長角
| | 甲虫(longhorn beetles)による損傷を生ずることがある。
| | この材は、耐酸性がある。この材は手用道具でか加工困難、また
| | 鋸挽きや機械加工には堅く、鉋削中刃を砕く傾向があり、荷重を増
| | して圧力をかけた金刃物は必要である。刃の角度が15度を越えない
| | こと。旋盤細工にはすぐれており、磨きは高級である。
| | 〔用途〕おもなる用途は、ベアリングおよび船舶のプロペラシャフトの
| | ブッシング・ブロックである。そこでは3~7年たえると発表されている
| | 。この用途の代用に満足できる木材は他にない。
| | この材は滑車の滑車輪(そこでは過古50年間良状態保ったと伝え
| | られている)、三孔滑車(航海用)、家具の脚輪などには、理想的なも
| | のである。また木球技技および旋盤細工の木材に用いられ、ボール
| | などには17世紀のはじめから作られている。
| | それは水車の軸のベアリングに金属の代り使われているといわれ、
| | 金属や管製品に対しては格安で、かつ寿命が長く、また給油の必要
| | がない。パナマでは鉄道枕木に用いられていたが、新型?、30年後に
| | 取去られ、そうしてドック工事にふたたび使用された。
| | 中・南米材:Lignum-vitae:Guaiacum officinale Linn.。比重
| | 1.14 産地:原産は中米のグァテマラ,ホンジュラス,ニカラガ,その他
| | ,西印度諸鳥(ドミニカ)。真正のリグナムバイタは,このほかGuaiacu
| | m属のofficinale,guatemalense2種からも生産される。いずれも直径3
| | 0cm,樹高15~20m。特徴:
| | 現在知られている世界で一番重くて硬い樹種。辺材は幅狭く淡黄
| | 色(サンクチュムには広いものがある)。心材は淡紅緑色~褐色から
| | 黒色のものも多い。肌
| | 176*リグナムバイタ
| | Lignam-Vitae(市場名)、Guajacun、Palosanto(中・南米)
| | 学名Guajacum officinaleおよびG.sanctum
| | ハマビシ科(zygophyllaceae)
| | 世界で最も重い木材ということでよく話題にされる。特殊な用途に
| | 使われたためか、明治時代に出た文献のなかに、すでに解説が出て
| | いる。グアヤツクと呼ばれていた。当時は、より材質が優れているとさ
| | れていた上述の種のうち、前者のみが話題にされていたが、その資
| | 源はかなり以前に枯渇していた。最近でも利用されているのは後者
| | である。
| | ①分布・産地:天然分布地域としては、フロリダ南部、西イン ド諸島
| | など、また大陸ではメキシコから中米さらにコロンビ
| | ア、ヘネズエラなどであるが、前者が枯渇し、次いで後者が 使わ
| | れて、少なくなった。大木にはならず、成長も遅いので 資源としての
| | 将来は期待出来ない。
| | ②木材:心材と辺材の色の差は顕著で、心材は木材としては珍 しく
| | 濃緑褐色で、ときにはほとんど真黒色にもなる。辺材は 黄白色であ
| | る。肌目は非常に精、均一で、木理は著しく交錯 する。手で触れる
| | と蝋状の感触がある。100℃以上の水の中で 熟すると中から‘樹脂”
| | が出てくる。この性質を使って、船 のスクリューのシャフトのベアリン
| | グとして用いられ、造船 用に重要な木材であった。気乾比重は1.20
| | ~1.35で、常に水 に沈む。加工に際しては、金属の加工機械が使
| | われる。
| | ③用途:ボウリングのボールのような強くて、摩耗に対して抵 抗性
| | の必要な用途に需要があった。主として船舶のスクリュ ーのヘアリ
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