おおたますぎ
国指定文化財(昭和五年八月二五日指定)
大玉スギ
このスギは、遠望すると枝張りの姿が玉の形に見えるところからその名があります。地名にちなんで須々の大杉とも、飛龍八幡宮にちなんで飛龍杉とも呼ばれています。
このスギは、須々万の守護神を祀る社地の決定をめぐって新庄 本庄の住人が競って譲らなかったため、双方の希望する所にスギ一本宛を植え、その生育の良否もって社地を決めようと神に誓ったところ、本庄のスギが枯れたため、新庄のこのスギに神霊を奉遷したと伝えられるものです。その後、この地に飛龍八幡宮社殿が康暦 二年(1380)に建立されました。
この直立したスギは、根元の周囲は約16.38メート ル、目通り周囲は10.3メートル、樹高は約36メ ートルある県下最大の老巨樹です。落雷の被害を受けたりしましたが、樹勢を回復する措置がとられています。
(管理・周南市)
2024年10月26日 中川勝弘撮影