いわい
普段、クスドイゲを見る機会が少ないため、今回とても楽しみにしていました。現地に到着しましたが、車では近くまで行けませんでした。付近には駐車場がなく、ちょうど神社の横に駐在所があったので、事情を説明して車を停めさせてもらおうと考えました。駐車スペースは3台分あり、パトカーを除いても2台分は空いているようでした。しかし、あいにく警官は不在でした。そのため、メモを書いてワイパーに挟み、車を離れることにしました。
クスドイゲは、やはり大きな木でした。 樹齢約200年と推定されています。樹高12m、地上.3mでの直径は51cm。岡山県下のクスドイゲとしては2番目だとか。その特有の樹皮が目を引きます。
和名の由来について、「イゲ」は「トゲ」を意味しますが、「クスド」の部分は明らかではありません。ハリネズミの古名が「クサフ」であることから、「クサフノトゲ」から転化したという説が広く知られています。しかし、私は「ド」が強調を表し、「ドイゲ」は大きなトゲを意味するのではないかと考えています。また、「クス」は樹木の王を意味することから、「最も大きなトゲを持つ木」という意味で「クス・ド・イゲ」と名付けられたのではないか、と推測しています。
撮影を終えて駐在所に戻りましたが、警官は依然として不在のままでした。そのため、直接お礼を伝えることができず、少し心残りでした。
2024年10月27日 中川勝弘撮影