巨樹名木探訪
曽大根のサイカチ
そおおね
記念物指定
なし
住所
奈良県大和高田市曽大根
気になるサイカチがありましたので、訪ねました。
寺院でもないので、開門などの時間制限がないため、朝5時半に到着しました。太陽が上がっていてまぶしいですが、撮影には十分の光量です。サイカチは曽大根の甘田川の堤防というか橋のたもとに生育しています。近くに白龍大明神の社があります。サイカチはそれほど大きいものではありませんが、葉は生き生きとしています。この葉は夜は閉じているのですが、陽が上がったため、開けかけたものもありますが、ほとんどは開いていました。実はまだ青々としています。
大和高田市教育委員会の解説板があり、
「昔、村人が作物の苗をかついで橋を渡ると、小蛇がいたので、籠で除けようとすると瞬間、大蛇になって襲いかかったので驚いて家に逃げ帰ったが、その夜から高熱で臥したと言われ、又ある青年が川の護岸工事でサイカチの根を切ったところ数日後急死した。爾来、村人は、このサイカチを霊木として恐れ、その傍らに白龍大明神を祀って神慮をなぐさめている。」と解説されています。奈良県ではまれにみる老木です。