巨樹名木探訪

県指定の天然記念物であるのに、まだ訪ねていなかつたので、笛吹神社 を訪ねました。境内全体が緩やかな山状になっていて、イチイガシの社叢となっています。比較的大きなものは入口の鳥居横と上段の広場の大砲の近くで石垣の傍にあるものです。早朝５時代にもかかわらず、ジョギングする人、散歩する人、お参りする人など5組ほどの人たちとすれ違いました。 なお、昭和61年3月にイチイガシは新庄町の木に制定されたとのこと、また 境内には波々迦木（ははかのき・ウワミズザク)もありますが、特定できませんでした。花が咲いていたらすぐ見わかります。
「奥儀抄」に「笛吹の社より、ははかの木を切りて都に奉りぬれば」とあり、「延喜式」にも「大和の国に、ははかの木を切る封所があり、宮中に献納」と記されている。これが笛吹神社のことであれば、平安朝にすでに神社が存在し宮中との繋がりがあったことがうかがえます。