奈良県宇陀市榛原赤埴1684
奈良県指定天然記念物 昭和58年3月15日指定
天気予報では雨とのことでしたが、まわりの反対を押し切り、早朝から桜の巨樹撮影。早朝5時台に宇陀の山奥に到着しましたが、すでに5人、車4台の先客がいます。みなさんカメラマンです。中には乾板カメラのようなもので撮影されている方も。昭和の20年代には写真館で使っていたものですね。
周辺は水車小屋や茅葺きの小屋などがありがとてものどかで美しいです。目指す桜は仏隆寺への石段途中にあります。
仏隆寺は空海の高弟・堅恵の創建で、室生寺の南門として極寺と末寺の関係にあるとのこと。
桜の開花時には、テレビの中継などもたびたび入る、知る人ぞ知る桜の名所です。夜はライトアップされるようですね。奈良県で最大・最古の桜で、900年の樹齢ながら現在でも元気な桜で、衰えを知らないとのこと。
看板の解説によると、根元から2メートルのところで十本ほどの枝が広がり、太い枝は幹囲1.2メートルもあります。またヤマザクラとエドヒガンザクラの雑種である「モチヅキザクラ(望月桜)」と書かれていて、中井博士によって判明し、学名も Prunus Mochizukiana nakai となっていました。学術上でも貴重な種です。淡い白ピンクの花は写真撮影には不向きで、撮りづらかったです。
宇陀市役所からの道順、6.9km 車で15分。現地は駐車場あります。