車で訪問したのですが、なかなか見つけられませんでした。場所はわかっているのに近づけないというもどかしさでした。結局、車を公民館に置き、越部駅から歩きました。住宅の間を通るといきなり線路があり、電車に注意との手書き看板があります。ということはここを渡るのかと思って前をよく見ると目的のケヤキが見えました。軌道の中に足を踏み入れることは市内では考えられませんが、近鉄吉野線の単線で結構電車が行き通ってましたので緊張しました。巨樹の後ろは吉野川(紀ノ川)です。丁度堤防によりかかっているような形になっています。かっては樹形の広がりは西約40mもあったそうですが、2002年の台風で四本の幹のうち三本が俺、1つの幹だけになってしまいました。でもまだ樹勢はあり青々とした葉をつけています。私の記録では県の指定天然記念物になっていましたが、このような形になって指定は取り消され、2003年に大淀町指定天然記念物となったのではないかと思います。
樹齢は推定700年といわれています。
毎年7月26日には、畝火山口神社(橿原市)の神祭用水汲み神事がケヤキ前の川辺で行われています。
また、このケヤキには「神武天皇(あるいは神功皇后)お手植えの木」という逸話も残されています。
近鉄吉野線・越部駅で下車し、出口から20メートル程で信号があります。ここを西に歩き約1分、距離は120メートル程で、左に住宅の間に人が通れるほどの小道があります。ここを入ると20メートル程で線路があり、踏切はありませんがそのまま渡ると朱色の鳥居と小祠とともにケヤキがあります。
車は公民館やお店などのものを借りないと付近に車を止めるところはありません。わかりにくい場所なので、上記のように駅から歩いた方が良いと思います。駅前の信号から⒉-3分ですから。