ハゼノキには特別の思いがあります。今は木材・木製品の製造をしている私の会社ですが、わかっている祖先は江戸時代、千葉から和歌山・御坊に移住して蝋燭(ろうそく )の製造をしていました。蝋燭はハゼの実を材料としています。つまり祖先と縁の深い木と思っています。ちなみに蝋燭製造から林業に入り、杭丸太の木材業へと変遷してきました。さて紅葉の季節だったら見ごたえがあるのですが、想像しながらハゼの並木を散策しました。
佐土原町時代の解説板には次のように書かれています
『はぜ馬場と、はぜの木
この道は、その昔城下町と藩の米倉庫のあった、佐賀利や徳ヶ渕の港に通ずる重要な産業道路でした。この道路脇にそって、はぜの木が植えられ、お侍さんがこの道で馬をとばすので、誰言うとなく「はぜ馬場」と言うようになりました。
このはぜの木が植えられたのは、百二十年余り前、その頃の藩は財政にいきづまり、建て直しのため藩内各地の通路脇や空き地にはぜの木を植えさせ、その実からローソクを製造し、藩の専売品として大阪に送り出し、現金収入はかったのです。
佐土原にとって、このはぜは工業生産導入の第一歩となりました。意義深いはぜの木なのであります。
世がかわり、昔を物語るその面影を残すのは、『はぜ馬場』のはぜの木だけになりました。
大切に残したいものです。
佐土原町 佐土原町教育委員会』
LUMIX 8 、Feiyu Gmax6、DJI Pocket、 LUMIX 7-14mm F4.0、M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7、 LUMIX 12-35mm F2.8 、LUMIX 8mm F3.5、LUMIX 20mm F1.7 、PROMINAR 8.5mm F2.8、 NOKTON 42.5mm F0.95、 Reflex 300mm F6.3 、Lumix 14-42mm F3.5-5.6