三重県指定天然記念物 昭和12年7月12日指定 新日本名木百選
このクスは日本で最初にエコロジーという言葉を作った南方熊楠によって伐採をまぬがれた木です。私の祖母が南方熊楠と親交があり、それで熊楠さんに関する書籍も多く読みました。その中にこの物語もありました。明治時代の神社合祀により伐採されるところでしたが、「大樟樹保護に尽くされよ」という牟婁新報の記事を読んだ熊楠が、当時、国の官僚で友人の柳田國男と東京朝日新聞の杉村広太郎に保護を依頼し、また運動をして伐採を免れたのです。
●熊楠が柳田に送った手紙の中にしたためた歌。
音にきく熊野樟日の大神も柳の蔭を頼むばかりぞ
●熊楠が大楠の保存が決まってから詠んだ歌。
三熊野の山に生ふてふ大楠も芸妓の蔭で末栄枝けり
2007(平成19)年9月29日にこのクスの大枝が1本折れましたが、2009(平成21)年12月、「双方交流のきっかけとなるように」と御浜町より田辺市に寄贈され、受贈後、南方熊楠顕彰会が利活用方法を検討し、南方熊楠顕彰館の1階休憩コーナーや2階 交流・閲覧室のテーブルなどに利用されています。 新日本名木百選にも選定されています。かつては「阿田和(あたわ)の大クス」の名で親しまれていたが、1991年(平成3年)に「引作の大クス」と改称されました。
資料によると樹高は約35m。枝張り四方は40m。熊楠の調査推定樹齢は1500年。根元は一部空洞になっています。また湧き水か小川が流れています。
LUMIX 8 、Feiyu Gmax6、DJI Pocket、 LUMIX 7-14mm F4.0、M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7、 LUMIX 12-35mm F2.8 、LUMIX 8mm F3.5、LUMIX 20mm F1.7 、PROMINAR 8.5mm F2.8、 NOKTON 42.5mm F0.95、 Reflex 300mm F6.3 、Lumix 14-42mm F3.5-5.6
駐車可能。御浜町役場から6.2km、車で12分。駐車スペースあります。トレイもあり。