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丹波の森名木ガイド」に紹介されているので訪ねました。カーナビで設定をしたところ県道から旧街道に下る道が狭く、車を何度も切り返しをしていたところ、地元の方が右前輪を見たり、左前輪を見たりと丁寧に誘導してくれました。ななしの木のことを訪ねましたから、その方のお父さんが詳しいということで、呼んできてくださいました。
その老人からお話を聞きました。八幡神社が八幡山の中腹にあった時に、(現在は大歳神社の境内に遷されています)、ここにあった大木の実をご自分が採り、自宅近くの3か所ほどに植えたというのです。そして場所を教えてもらいましたが、道路に面していないので、田圃の中を歩いて行きました。
地区の資料によると、源義経が一ノ谷の合戦に向かう途中、不来坂村の八幡神社に立ち寄り、「源家長久ならば芽を生じ盛大に繁茂せん」と、持っていた鞭を地面に挿しました。鞭はやがて芽をふき、大木に成長しました。
樹種はハルニレですから、この地区としては珍しいです。葉がついているときに再度訪ねたいと思います。樹高7m、幹周1.9m