「篠路の公孫樹 」
記念物指定
北海道・札幌市記念保護樹木
樹種
いちょう
データー
幹周 330cm 樹高 10m 樹齢 推定 120年
住所
北海道札幌市北区篠路町上篠路226 龍雲寺境内
緯度 北緯 43.08.50
経度 東経 141.22.32
看板
明治初期に鋤柄松太郎が入植したときに、開拓記念樹として植えたといわれている。いちょうとしては小ぶりだが、生育が良好で、樹形が非常に美しい。
撮影日、撮影者
98年 8月11日 中川勝弘撮影
撮影機材
Nokon COOLPIX 950
交通
JR篠路駅より徒歩15分
駐車場
駐車場はないが、付近駐車可能
一般的な解説
落葉高木。庭木として見かけるが、東京・大阪など都市では街路樹としておなじみである。
生長が早く、公害に強いうえ刈り込みに耐える性質から、高さも30-40m、直径5mくらいまで
生長する。 樹皮は淡灰褐色で荒く、縦に割れ目ができ、木によって雄と雌に分かれている。
たいへんポピュラーな樹木だが、知られざるドラマもある。イチョウが地球の各地で盛んに
見られたのは1億5000年あまり前。つまり巨大恐竜の時代である。その頃は17属はあったと
いわれる。 しかし、氷河期がきてほとんどは滅亡し、中国にただ1種が生き伸びた。
それが今日見られるもので、だからイチョウは裸子植物中、イチョウ網・イチョウ科・イチョウ属と
いう植物の大分類から小分類を通して、ただ一つの現生する種類だ。
原始的な樹種のため、特異な性質がある。一つは幹の太い枝のつけ根あたりから澱粉を含ん
だ乳が出ること。 もう一つは種子が葉の上にできる種類があることである。木理はほぼまっす
ぐで、加工もしやすく狂いも少ない。 碁盤、将棋盤のほか、算盤珠、まな板などの器具材、漆器
木地、天井板などの建築材、家具材に広く使われている。種子の銀杏は食用以外に、咳止めに
も使われ、葉はしおりにするとシミがつかないそうである。