さんばうしとら
解説板には次のように書かれている。
ウバメガシ(広島県天然記念物)
根回り8.5米 幹回り8.7米
大小37本の幹が叢生(そうせい)して一見森のようなこの老樹は江戸時代の地誌「福山志科」や「西備名区」などにも記されている古樹で、山波では吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祭神とする氏神、艮神社の神木としてあがめられている。
崇神(すじん)天皇のとき四道将軍吉備津彦命が山陽道に下った際、船を山波の磯辺に寄せ上陸したとき、目標として杖をさしたのが芽をふいたものと伝えられています。
ウバメガシは紀伊半島~土佐南部及び瀬戸内海を主要な産地とするブナ科の常緑喬木(きょうぼく)で強い発芽性を持っているが、この樹も古木が枯れて「ひこばえ」が群をなしており、その特性がよく現れている。
また大きな根が横に深くこん入している姿も面白い。
2024年10月27日 中川勝弘撮影