しんめんごうたに
小雨の中での撮影でした。エノキは斜面地に佇んでいて、周辺は草木が鬱蒼としています。そのため近くに寄るのは危険と判断し遠景のみの撮影になりました。太い枝も何か所も切られています。落下の恐れがあるために伐採したのでしょう。道路をまたいだ土地に朽ちた原木となって置いてありました。資料や解説看板には次のように書かれています。
○エノキは東アジアに広く分布する落葉高木で、日本では北海道を除く各地方の海抜1000m以下の地域に見られる。社寺境内・屋敷内・街道に生じ、昔は一里塚の木として植えられた。
○広島県内には、胸高幹囲5mを超える木が数本あることが知られているが、本件のエノキはその中の一つで、県内有数の巨樹である。県指定天然記念物には、他に安芸高田市高宮町の「原田のエノキ」胸高幹囲4.5mが指定されているが、本樹はそれをはるかに凌いでいる。
○また、付近に下垰荒神社の祠があり、民俗学的に荒神信仰と関わっている一例であり、学術上きわめて価値が高い。根回周囲 8.4 m
胸高幹囲 5.3 m、枝張り東西南北 15 m、樹高約28 m