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巨樹名木探訪

本庄のクス

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記念物指定
国指定天然記念物  大正11年3月8日
住所
福岡県築上郡築城町(ついき)本庄1641-1大楠神社
解説板には次のように記載されています。

幹周囲20.78m(1996年に地上高1.2mを計測)
平成十三年の環境省の調査では、全国第一位の巨樹は鹿児島県姶良市蒲生町 「蒲生の大クス」、第二位は静岡県熱海市「来宮神社の大クス」、第三位は青森県 西津軽郡深浦町「北金ヶ沢のイチョウ」、第四位が築上町「本庄のクス」と佐賀 県武雄市「川古のクス」とされる。

『大楠宮小楠宮社記』(元禄十二年1699年)によれば、景行天皇が九州平定のため、京都郡御所ヶ谷(ごしょがたに)に行宮(あんぐう)を造営する時に、南三里のこの地に植えたと伝えられることから、樹齢1900年余とされる。古くから木芯部は空洞となっていたが、明治三十四年(1901)、 この中で火災が起こり、主幹を大きく焼失した。しかし奇跡的に第一枝からよみがえり、今の姿になるまで成長した。

クスには独特な芳香があり、古くからの防虫剤の樟脳はクスから得られる成分を用いた。クスは 五月頃に新芽を吹くとともに古い葉は赤く染まり落葉する。やがてクリーム色の小さな花が咲き、 緑色の実を結ぶ。秋になると果実は黒紫色に熟す。

宇佐神宮御柚始祭(みそま はじめさい)と本庄の大楠
宇佐八幡宮の神殿は元慶(がんぎょう)四年(880)、太政官符によって三十年に一度の式年遷宮 (建替え)が決まり、一之殿(祭神・応神天皇)の用材を切り出す杣山に築城郡伝法寺庄(築上町本庄) が選ばれ、 造営開始の前には御杣始祭がここ大楠のもとで行われた。(※二之殿は豊前市下川底白山神社、三 之殿は中津市三光臼木斧立八幡神社)

祭典では手斧始(ちょうなはじめ)の儀や奏楽に合わせ蘭陵王(らんりょうおう)の舞楽が行われた。現在の宇佐神宮神殿は安政年間に建てられ、以後遷宮はせず、十年毎に修理を行っている。

大楠の保護について
大楠は長い歴史の中で台風や大雪、病虫害、また周辺環境の変化によって樹勢の盛衰を繰り返してきた。 築上町では平成二十一年度から六年間、文化庁の補助を受けて根系の分布調査、枝や葉や 樹形などの測量調査にもとづき、土壌改良と酸素管の埋設、根系と表土の養生、全体の剪定、支柱 の保全などの樹勢回復事業を行った。
大楠の保護のため見学は木柵の外側からお願いします。

また、立派な石碑に歌が彫られていました。

作詞 梶屋 邦子
作曲 おぐら りょう
編曲 鈴木 英明
歌 東京混声合唱団


香りも高き大楠は
城井の流れに育まれ
空を覆いてそびえ立つ
歴史も古き二千年
あゝ郷の守りと誇りなり

一夜の宿をと旅人は
樹の祠に身を寄せて
焚き火哀しや三日三夜
大楠も絶えたと嘆けども
あ、不思議芽を吹く大樹なり

人の情けも知りつくし
集う心の安らぎを
託す花火に想い出が
永遠の繁栄を祈りつつ
あ、本庄大楠わが郷よ

掲載書籍
本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠 本庄の大楠
撮影日、撮影者

2024年10月25日  中川勝弘撮影

撮影機材
LUMIX G8 、Feiyu Gmax6、DJI Pocket、 LUMIX 7-14mm F4.0、M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7、 LUMIX 12-35mm F2.8 、LUMIX G8mm F3.5、LUMIX 20mm F1.7 、PROMINAR 8.5mm F2.8、 NOKTON 42.5mm F0.95、 Reflex 300mm F6.3 、Lumix 14-42mm F3.5-5.6
交通・駐車場

築城町役場から10.8km、車で17分、 立派な駐車場があります。

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