はくさんじんじゃ
解説板には次のように記載されています。
白山信仰は、全国各地に広く分布を見せ、 白山神社の名を頂く神社は、2700余りに及ぶという。本社もその一つで、祠に納められる如来形座像片は、全国的にも珍しい石造の単独仏である。
ところで、宇佐神宮の式年造営は、元慶四年(880)に始まるが、この時、杣山が定められ、その安全を祈願し柚初めの神事が行れ本社境内の大樟の下で、この柚初めようになるのは応永年間以降で宇佐神宮二之御殿の造営に纏わる神事が行われるようになった。また、放生会と並んで、宇佐神宮で最も重要な祭りとされる、行幸会の際にも、この大樟の下で神事を執り行っている。
さて、この大樟は相当老齢のもので、樹高31.5メートル、胸高周囲は13.8メートルを測る。
幹の東北側は根上りが見られるものの、全体の形状は美しく、地上5メートル付近から南北二又に分かれる。枝は全体に大きく開き、その勢 いは全く衰えていない。
2024年10月25日 中川勝弘撮影