たまずみ
「別名(べつみょう・地名)の大楠」とも呼ばれています。家具工場の隣に位置します。地上約3メートルのところで6本の大枝に分かれ、樹高は約22メートルにも及ぶ市内随一の巨樹で、愛媛県指定の天然記念物。枝は隣の家具工場の屋根にかかっています。
解説板には次のように書かれています。
『天然記念物 大楠 (玉澄さんの大楠)
幹の回りを目の高さで計ると十メートル、 枝張りが東西三十メートル、南北で二十三メ ートルあり樹齢は千年に近いものと思われ今 治地方では一番大きな樹である。
玉澄さんという人は、約千三百年の昔、小市国造(旧越智郡地方の首長にあたる人)で あった乎致命の子孫の越智玉澄のことで、別名に住み、戦乱を平定したり、別宮の大山祇神社を建てたりするなど、この地方の豪族であったといわれており、この幹の下に玉澄さんの墓があるといわれている。
楠は暖帯地方に多い常緑広葉樹で、くすのき科の植物である。大三島や今治地方に大木が多く、今治市の市の木は「くすのき」になっている。
昭和五十四年三月三十一日指定 愛媛県教育委員会』
訪問時間は8時10分頃