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巨樹名木探訪

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一宮神社の楠 

いっく

記念物指定
クスノキ群として国指定天然記念物 昭和26年6月9日指定
住所
愛媛県新居浜市一宮町1-3-1
解説

一宮神社にはクスノキが90本もあるようです。
神社の参道、社殿の周囲に佇んでいます。
そのうち目通り9.40メートルのもの一本、7メートル以上のもの2本、6メートル以上のもの4本あり、目通り1メートル以上のものは前記のものを合わせて53本に達します。このクス群は自生ではないがですが、植えた年代が古いものとして価値があると判断され、国の史跡名勝天然記念物に指定されています。写真はそのようなクスたちから代表として一番クスを撮りました。
一番クスの前には朱色の祠があり、そこに棲み付いていた「小女郎狸」を祀っています。その説明板をそのまま掲載します。
『伝説  小女郎狸
「小女郎大明神」として楠木神社にまつられている小女郎狸 は、壬生川の喜左衛門狸、屋島の禿狸と共に、三兄妹として、伊 予狸族の名門で、昔から一番楠に棲んでいた眷族(親族)とい われている。代々一宮神社の宮司につかえて、可愛がられて いた利口な狸であったが、或る日、つい出来心から、初穂(お供え もの)の鯛を一匹失敬したことがばれて宮司に叱られ、とうと う古巣の大楠から追放されることになった。それから間もな く、長い間棲みなれた一宮の森を去って、当てもなくさ迷い歩 くうちに、浜辺へ出た。そして、今漕ぎ出そうとする漁船を見 つけたので、慈眼寺の和尚に化けてのりこんだ。その日は、大 変鯛がよく釣れるので、鯛にはコリゴリの小女郎狸は、じっと 目をつむって、「南無鯛散菩薩」と祈っていたが、足許でピチ ピチ躍る瀬戸鯛を見ては、空腹の煩悩払うべくもなく、一匹く らいは仏果を得よと、そっと法衣にかくれて盗み食いしてい るところを、漁師に見つけられ「この生臭坊主め」とばかり、 櫂をもって一撃をうけた途端に、化けの皮が剥がれ、尻尾を出 して、せまい船の中をウロウロして、あわや、水葬礼になると ころを、やっとのことで命が助かり、その時、小女郎は、前非を 悔いて、「このご恩は必ず報います。大阪へ着いたら、金の茶 釜に化けますから、それを売って鯛の身のしろ金にして下さ い」と約束をして、漁師にご恩返しをした、正直な狸である。 こうして、茶釜の約束を果たした小女郎は、美しい娘に化けて、 道頓堀や、千日前を見物して暮らしていたが、その後、一宮の 森に帰り余生を過ごした。現在は、「諸願成就」の守り神とし て、信仰を集めている。』

掲載書籍
一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠 一宮神社の楠
撮影者
2023年10月28日 中川勝弘撮影
撮影機材
LUMIX G8 、Feiyu Gmax6、DJI Pocket、 LUMIX 7-14mm F4.0、M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7、 LUMIX 12-35mm F2.8 、LUMIX G8mm F3.5、LUMIX 20mm F1.7 、PROMINAR 8.5mm F2.8、 NOKTON 42.5mm F0.95、 Reflex 30
動画
交通
駐車場あり 西条市役所から車で11分、4.4km 

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