どうづか
今回の四国の巨樹巡り、2つ目の訪問はこのクスノキでした。朝倉海洋センターグラウンドに位置していますが、入口がわかりにくいです。Googleマップで確認すると便利です。朝倉福祉センターの隣からアクセスできます。このクスノキは今治市の天然記念物で、その雄大さは府県クラスです。幹周りは約7.10m、樹高は約23mの巨大な樹で、樹齢は800年以上と言われています。朝の7時頃に訪れると、朝日の光の影響で面白い写真を撮ることができます。
それにしても、「胴塚」とは不気味な名前ですね。昔の戦闘の後、敵の胴を埋葬した場所で、首と胴がつながって復活する伝説があったため、首とは異なる場所に埋葬されたことがありました。
平安時代末期には、朝倉の地で源氏と平氏、具体的には伊予の源氏・河野氏と尾道の平氏・西寂入道が激しい戦闘を繰り広げました。この戦いで、河野方は西寂入道方の武士48人を討ち取り、その首を血洗池で洗い、そして、首塚として現在の朝倉小学校に埋葬しました。また、胴体の方は死体を洗った池の近くに埋葬し、その上に楠の木を植えたと伝えられています。この出来事は寿永3年(1184)2月に起きた歴史的な事件であり、地域の武士たちが壮絶な闘いを繰り広げたことが伝承として残っています。
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