v11.0
- ID:
- 42390
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0817
- 見出し:
- 立木利用し防獣ネット 植栽地囲うコスト削減へ
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=356693
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
和歌山森林管理署(和歌山県田辺市新庄町)は、造林のコストを削減するため、立木を利用した防獣ネットの斜め張りを研究している。
2017年3月から、すさみ町佐本東栗垣内の国有林(約0・7ヘクタール)で実地調査をしているが、今のところ苗木に被害は出ていない
一般的に、皆伐して苗木を植栽する場合、市販の支柱を2メートル間隔で設置して、そこにステンレスワイヤ入りの防獣ネットを張って植栽地を囲う。
森林管理署が提案しているのは、皆伐の時点で計画的に周囲の立木を4メートル以内の間隔で残し、安価なナイロン製の防獣ネットを斜めに張る方法。
苗木を最も食害するシカは、脚にネットが絡むと嫌がる性質があり、斜めに張ることでネットの幅が伸び、侵入を防げているという。
市販の支柱を極力使わずに済み、ステンレスワイヤ入りのネットからナイロン製にすることで、価格が大幅に抑えられた。
1ヘクタール当たりで比較すると、柵は約500メートル必要になり、従来型だと約100万円かかるが、斜め張りだと約60万円で済んだ。
支柱を打ち込む作業が要らず、作業員が慣れてくれば、さらに安くできるとみている。
他の木が倒れかかってきても、立木に強度があって壊れないため補修も簡単にできる
メリットがある
/dd>