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- ID:
- 41665
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0529
- 見出し:
- 木の魅力を次世代に…木育ネットワーク
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20180530-OYTNT50056.html
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- 記事
-
木のおもちゃなど木製品へのふれあいを通じて木材の良さなどを伝える「木育もくいく」に取り組む行政や木工作家、教育関係者らが6月、「みえの木育ネットワーク」を設立する。
おもちゃの普及活動や指導員の育成などを進め、県産材の利用につなげるのが狙い。
県は「木に親しむことをきっかけに、県民の
森林への関心を高めたい」としている。
インストラクター養成
県産材で内装された伊賀鉄道の「木育トレイン」(県提供)
県産材で内装された伊賀鉄道の「木育トレイン」(県提供)
ネットワークは県や市町、森林組合、大学教員、企業など産官学の約50個人・団体で発足する。
木育の普及が大きな目的で、県産ヒノキのボール「もりぼーる」が敷き詰められたプールを使ったイベントの開催や楽器、けん玉などのおもちゃを貸し出す。
専用の木片をお互いの陣地に投げ合うスウェーデ
ン発祥のスポーツ「クッブ」なども広める。
子どもたちに木の魅力を教える「木育インストラクター」の養成も加速。
すでに放課後児童クラブ職員ら約60人が資格を取得しており、レベルアップのための講座を新たに設ける。
ネットワーク設立の背景には、県産材の利用低迷がある。
2016年の県内の木材需要量は約29万立方メートルで、1980年(約150万立方メートル)の2割程度に落ち込んでいる。
木造住宅の減少が要因で、16年の需要量に占める県産材の割合(自給率)は50・7%。
外国産材などに押される中、需
要の拡大が課題となっている。
ネットワークは今後、学校や幼稚園・保育園などにも参加を呼びかけ、木育の裾野を広げる。
県みどり共生推進課の水上知之さん(43)は「県産材の利用は森林を守ることにもつながる。
木に囲まれた生活が当たり前の社会を目指したい」と話す
県と県森林協会は6月8日午後1時30分から、津市の県総合博物館(みえむ)で設立記念講演会を開く。
岐阜県立森林文化アカデミーの松井勅尚ときなり教授が木育の意義を話すほか、参加者が意見交換する「木育カフェ」がある。
参加無料だが、4日までに申し込みが必要(定員80人)
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