v11.0
- ID:
- 42174
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0724
- 見出し:
- KINOつくるキット
- 新聞名:
- ジャパンデザインネット
- 元UR(アドレス):
- https://www.japandesign.ne.jp/products/2018/07/40027/
- 写真:
- 【動画】
- 記事
-
東京の山の約7割が多摩地域にあり、そのうち約6割が人工林。
かつてはさまざまな種類の木々が生えていた東京の山だが、経済の成長にともなう大規模な住宅用建材の需要に応えるため、自然林を伐採し、大量のスギやヒノキが植えられた。
ところが、伐り時を迎えた頃になって、安価な外国産材に押され
国産材の需要は低下し、伐っても売れなく放置されている。
一度人の手でつくられた山は、人が手をかけなければ維持することができない。
人の手が入らなくなった山はバランスを崩しはじめ、育ちすぎた木々から出る大量の花粉が問題となっている。
そんな東京の山の現状を知ってもらうきっかけになればと考え
生まれたのが、KINO
『KINOつくるキット』は、自分でカトラリーをつくるキット。
半完成状態のさじ、はし、バターナイフの材と、仕上げに使うヤスリとミツロウがセットになっている。
削って、磨いて、塗って、手間と時間をかけて、用途や容器にあわせて、また自分の手にしっくり馴染むような自分だけのカトラリーをつくることができる。
素材は杉と桧の2種類あり、丸太から建築材を切り出したあまり部分の木を使っている。
杉は桧に比べて軽く、柔らかいので簡単に削ることができる。
色は茶や赤、白などばらつきがあり、ミツロウを塗ると年輪が際立つ。
桧は杉に比べて堅く、削るのにやや力が必要だが、削った面の毛羽立ちは少なくなめらか
。
色は白っぽく、香りがよい
エコ、循環、サスティナブル……考えなければいけないことは多いが、問題が大きすぎると見えなくなってしまいがち。
だからまずは、身近なところからはじめる。
道具を自らの手でつくり、手間をかけて長く付きあう。
日常的に木と触れあうことで、森や山のことをもっと好きになってもらいたい。
KINOには、そんな想いが
込められている。
ブランド:KINO -TOKYO TREE PRODUCTS-
山の再生を考え生まれた『KINO(キノ)』。
東京・多摩産の木(TOKYO TREE)を使ったものづくり。
日常的に木と触れあうことで、木のことをもっと好きになってもらいたい。
そして、木に関心を持ってもらいたい。
そんな想いを込めてプロダクトを制作している
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