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- ID:
- 41385
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0427
- 見出し:
- 木材から「酒」製造の技術開発 香りも多様に
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- https://mainichi.jp/articles/20180427/k00/00m/040/061000c
- 写真:
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- 記事
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森林総合研究所(茨城県つくば市)は26日、木材を発酵させ、木の香りを残したままアルコールを製造する技術を開発したと発表した。
今後飲用のための安全性を確認し、民間企業との共同研究を経て2020年度までに世界初の「木のお酒」実現を目指す
木から燃料用アルコールのバイオエタノールを製造する技術はあるが、硫酸を使用したり、分解しにくい木の成分「リグニン」と一緒に香り成分まで除去されたりするため、燃料以外に使うことは難しかった。
森林総研は、木を粉砕してクリーム状にし、食品用の酵素や酵母を加えることで、リグニンと香り成分を残したままアルコール発酵させる技術を開発。
スギ、シラカバ、サクラ(ソメイヨシノ)などで試験製造し、スギの場合、木材4キロからワインと同程度の度数のアルコールが約3.8リットル程度できた。
今回開発した製法によるアルコールは、スギ原料からはスギ木材と同じ香りがした一方、シラカバ原料では樽熟成したウイスキーなどと同じ成分による香りがした。
木の種類を変えることで多様な香りのアルコールをつくれるという。
沢田治雄所長は「花見をしながらサクラの木からできる『酒』を楽しめるようになるかもしれない。
地元木材原料の『酒』で地域に新たな収入をもたらすなど、林業振興につながることも期待できる」と話す
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