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- ID:
- 41383
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0427
- 見出し:
- 制作続けて 「木彫 香芝ほほえみク」が魅力語る /奈良
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- https://mainichi.jp/articles/20180502/ddl/k29/040/406000c
- 写真:
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- 記事
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香芝市を拠点に活動する「木彫 香芝ほほえみクラブ」(約10人)が、江戸時代に多数の仏像を残した僧・円空にちなんだ「円空仏」の制作を続けている。
メンバーは元々初心者だが「貧しい人、体の弱い人のために彫った円空に習うと、心掛けが伝わってくる」と魅力を語る。
クラブは7年前に発足し、メンバーは60、70代。
毎月第2、4火曜の午前9時から香芝市立中央公民館で例会を開き、技術を磨いている。
作品の多くは穏やかな微笑を浮かべる円空仏だ
円空は1632年、美濃国(岐阜県)の生まれ。
東日本各地で修業・布教しながら歩き、鉈彫(なたぼり)と呼ばれる粗削りながらも素朴で親しみやすい数万の像を刻んだ。
今も魅了されるファンが多い
クラブ代表の和田充弘さん(76)は「円空仏はやさしく力強い。
円空の志を100分の1、1000分の1でもまねたい」。
2年ほど前に入会した唯一の女性メンバー福井恵子さんも「地蔵さんが好き。
それから素朴でやさしいほほ笑みの円空仏に出会った」と語る。
円空は1672~75年の冬、天川村の大峯山で修行したとされ、村内には円空仏16体が残っている。
うち栃尾観音堂には聖観音菩薩(ぼさつ)立像など4体があり、村人が長年守ってきた。
栃尾区長の橋本公則さん(63)は「円空仏は地区の誇り。
手入れされていない節のあるスギによく彫ったと思う。
ほほ
笑みには人の奥から出た力強さがある。
頭とか技の問題ではない。
とりこになる人が多いのはうれしい」
メンバーは4月22日、同観音堂で開かれた観音会式(円空まつり)に合わせ、堂前で彫刻の技を披露、桜の木に彫った円空仏のストラップ(長さ約3センチ)約130個を参拝者に贈呈した。
クラブへの連絡は和田代表(090・7556・2143)まで
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