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- ID:
- 41365
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0427
- 見出し:
- パラオ 神話伝承、受刑者が担う 日本人考案の民芸品
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元UR(アドレス):
- https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180424/mcb1804240500018-n1.htm
- 写真:
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- 記事
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太平洋の島国パラオに「ストーリーボード」と呼ばれ、土産にも人気の民芸品がある。
魚や亀の形に削られた木材に神話や伝説の場面を彫刻したものだ。
島に住んでいた日本人がかつて考案し、受刑者が時間をかけて技術を体得して制作に加わるなど、異色の組み合わせで神話の伝承を担っている。
最大都市コロールの目抜き通り近く。
「囚人彫刻家の店」と書かれた看板のある小屋に入ると、壁いっぱいにストーリーボードが飾られていた。
磨かれて光沢のある茶色い木材に彫られた人や太陽、雲。
長さや幅は約20センチから1メートル超の大型まである。
刑務所で彫刻刀を握る約20人の受刑者が制作したものだけを、この店で販売している。
売り上げは刑務所の運営や家族への送金に充てられるという。
店員のロドラ・アティバゴスさんは「例えば、成長が止まらなくなった巨大な少年が海に倒れ、その体がパラオの島々になったという物語が彫られている」と解説してくれた。
作り手が受刑者ならば経営するのも受刑者だ。
アティバゴスさんが働く店を経営するのは、模範囚として外出を許されているジョン・テビッドさん。
服役中だが店の経営を司法省から任されている。
神話を伝えるストーリーボードだが、発案したのは日本がパラオを統治していた時代に滞在した彫刻家、土方久功(1900~77年)だった。
パラオの言い伝えを後世に残すため、技術を広めた。
日本人彫刻家から、時を経てパラオの受刑者へ受け継がれた神話伝承のバトン。
「時間だけはあるから、手彫り
の才能を開花させる受刑者もいる。
(作品を)じっくり見てやってほしい」とテビッドさんは話す
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