v11.0
- ID:
- 37470
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0202
- 見出し:
- 龍華寺の「ソテツ」 織田信長が最も恐れた木
- 新聞名:
- 熊本日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.townnews.co.jp/0110/2017/02/02/368116.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
洲崎町の龍華寺境内に、名木古木に指定された立派なソテツ(雄株)があります
ソテツは「蘇鉄」と表し、株の活動が衰えたとき鉄分を与えると、元気に蘇ることからこの名がつけられました。
雌雄異株で、雄株=写真上=は茎頂に黄色の円柱形をした雄花の集まりが見られます。
雌株は大きな皿状をした花の集まりがあり、花後に赤い大きな種子がたくさんできます。
この種子と幹の内部
は有毒ですが、水によく晒して食用にし、また種子からソテツ味噌を造ることもできます
受粉するときに精子が泳いでいき、受精するという非常に古いタイプの植物です。
精子が存在するのは、シダ植物やコケの仲間で、種子植物の中ではこのソテツとイチョウだけです
織田信長に関する逸話を一つ。
堺市妙国寺に国の天然記念物「夜泣きのソテツ」(樹齢約1100年)があり、信長が最も恐れた木といわれています。
信長は堺でこのソテツを初めて見て気に入り、すぐさま安土城へ運ばせました。
しかし暖かい地域に分布している植物のため、安土城ではよく育たず、株がぼ
ろぼろに弱り、毎晩ヒューヒューと音を立てて風を吹かせ、血のような赤い雨を降らせました。
これを見た信長は戦慄し、恐れおののき即座に伐採させたといいます。
赤い雨は鉄分が多いため、赤い成分が滲み出たからです
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