v11.0
- ID:
-
38867
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0626
- 見出し:
- 《経済》 ヤマハ 希少木材を守り育てる
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170627/CK2017062702000072.html
- 写真:
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- 記事
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アフリカで生態調査 森林経営の確立支援へ
ヤマハは、クラリネットやオーボエなどの木管楽器に使う希少木材のアフリカン・ブラックウッド(グラナディラ)の生態や管理状況の調査を東アフリカで進めている。
現地の非政府組織(NGO)と協力して加工や流通工程の課題も把握し、持続可能な森林経営のビジネスモデルの確立を支援していく考えだ
ブラックウッドはタンザニアやモザンビークが主要産地で、非常に硬く、楽器や家具、工芸品に幅広く利用されている。
ただ成長が遅く管理も不十分だったため数が減少し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「準絶滅危惧種」に分類されている。
ヤマハは林野庁の「途上国持続可能な森林経営推進事業」の一環として二〇一五年度にブラックウッドの生態調査をスタートした。
資材調達部門の担当者が定期的に現地を訪れ、NGOスタッフと一緒にブラックウッドの分布や植林の状況を調査し、これまでに天然木と植林木の生態の違いなどに関する知見を得た。
この他、加工、流通企業も視察して歩留まりや流通経路の問題点を洗い出している。
これらの調査結果を踏まえ、雇用創出や収入向上につながるよう業界関係者に改善を促していく方針だ
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