v11.0
- ID:
- 37546
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0209
- 見出し:
- 鉄筋コンクリートではない。
どう見ても木なのである
- 新聞名:
- 河北新報
- 元UR(アドレス):
- http://www.kahoku.co.jp/column/kahokusyou/20170208_01.html
- 写真:
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- 記事
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「見えてきたのはビル建築現場。
しかし鉄筋コンクリートではない。
どう見ても木なのである。
それも7階建ての」。
ある建材を紹介する『里山資本主義』(藻谷浩介、NHK広島取材班著)の記述はウィーンのこんな光景から始まる
柱や梁(はり)が木なのではない。
「壁が丸ごと、天井が丸ごと、床が丸ごと」木材という、この建材で組み上げられている。
強度は高く、木なのに耐火性に優れ、実験で震度7の揺れにも耐えた、と続く
直交集成板(CLT)。
板の繊維方向が直角に交わるよう、互い違いに何層にも接着されたパネル材だ。
17年ほど前にオーストリアで高層建築技術が開発され「木造ビル」は欧州各国へ広がった
山と林業再生の鍵を握る。
日本でもやっと実用化され、宮城県は新年度、CLTを使った建築物の工事費助成に乗り出す。
県産材の利用拡大につなげたい
県内の民有人工林の8割強が伐採適齢期にある。
今は木を「使う」とき。
そうしなければ、豊かな生態系を育み、水源をかん養し二酸化炭素を吸収するといった機能も、山とともに廃れる
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