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    ID:
    37214
    年:
    2017
    月日:
    0107
    見出し:
    <きたかん遺産>高品質な県産木材 地域で使えば山も守れる
    新聞名:
    東京新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201701/CK2017010702000162.html
    写真:
    【写真】
    記事
     「国産材、栃木県産材がどんなものか、学んでほしい」。
    日光市の建設会社「大和木材」の社長、福田彦一郎さん(54)は、建築士を目指す工業高校の生徒ら約二十人を乗せたバスの中で語りかけた  宇都宮市の建設現場に着き、高校生らが案内されたのは完成間近の新築住宅。
    柱や梁(はり)の木材がそのまま見える造りの家を、木の香りが優しく包み込む。
    内装材や建物の構造には、県産のスギやヒノキだけを使っている  大和木材は年間七~八棟の家を建設するほか、約二十棟の改装を手掛ける。
    高校生だけでなく、一般の人にも建築中の物件などを案内するバスツアーを開いている  高校生らのバスツアーでは、木材の強さを実験できる県林業センター(宇都宮市)にも訪れ、外国産材と比べて県産のスギ、ヒノキがどれだけの重さに耐えられるかを見せ、粘り強い栃木の木をアピールした。
    「地域の木材を使うことが山を守ることにつながる」。
    ツアーの最後、福田さんはこう訴えた  面積の半分以上を森林が占める栃木県。
    積雪量が少なく、適度な気候や降雨に恵まれている環境から、断面がほぼ真円でまっすぐに育つ木が多い。
    国産材の全国有数の生産拠点になっている  戦後復興の資源として、一九五〇~七〇年代に国内で造林が進められ、県内にもスギやヒノキが植えられた。
    首都圏の復興に日光からも鉄道で材木が運ばれ、福田さんの祖父も材木工場を営んでいた  時代は流れ、国内の建物は鉄筋が主流になった。
    その上、現在建築で使用される国産材の割合は、わずか三割ほど。
    七割は比較的安価な外国産の木材が使われている  福田さんは子どものころから、日光の森を見て変化を感じてきた。
    「昔はまだ苗木ですごく景色が良かったけれど、今は大きくなりすぎてしまった」。
    人工林の樹木の多くは樹齢六十年を迎え、新しく苗木を植えて循環させなければならない。
    だが、資源を十分に活用できていない。
    大きくなった木が手入れされず 、しっかりと根を張れなくなると、気象によっては山が崩れる恐れもある  祖父の会社に入り、約二十五年前から建築も始め、外国産材に押される状況を「どうにかしなければ」と思い続けていた。
    木材の現状を学び、多くの人に国産材の良さを伝えようと思うようになった  日光市内に二百五十ヘクタールの森林を所有する大和木材では、ほとんどその木を利用して家造りをする。
    独自の乾燥方法で、木材の色や香りを殺さないようにしている  県産木材で家を建てようとする人は、三十~四十代の若い世代に多いと変化を感じている。
    「自然素材の住み心地の良さを求めているのでは。
    木の家は癒やしになる」と考える  森林は栃木だけでなく、群馬、茨城両県にも多い。
    職人として、福田さんは「外国の木材に負けない家造りをするのは当たり前」とし、その上で「三県の木材で関東の家造りをする社会になれば」と語った fff:

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