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- ID:
- 37147
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1221
- 見出し:
- 都市の木材利用 国際会議 名古屋で来年10月
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20161220-OYTNT50207.html
- 写真:
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- 記事
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都市での木材活用策を探る「都市の木質化国際会議&フェスティバル」が来年10月28~30日に名古屋市港区のポートメッセなごやなどで開催されることになった。
今年初めて韓国・仁川で開催された国際会議で、2回目が名古屋での開催となる。
主催する名古屋大学の佐々木康寿教授(生物材料工学
)は「木材利用のあり方をアジアから発信していきたい」と意気込んでいる。
(千田龍彦)
この国際会議は、佐々木教授の研究室を中心とした名古屋大都市の木質化プロジェクトと韓国の忠南大学(大田広域市)などが主催する。
佐々木教授らは、林業の低迷で森林が荒廃する問題を解決する手段の一つとして、都市空間に潤いをもたらす木材を活用した「都市の木質化」に着目。
2012年から、名古屋大構内の建物の内外装に木材を使ったり、名古屋市中区の繁華街に木製の歩道やデッキ、ベンチを設置したりしてきた。
この取り組みに忠南大学の姜錫求教授(木質材料学)が共感し、15年には名大で両大主催の日韓共同シンポジウムが開かれ、4か国・地域が参加する初めての同国際会議の開催へとつながった。
会議では、佐々木教授らは名古屋での取り組みを紹介、韓国側は同国での木材利用の現況などを報告
した。
来年の第2回の国際会議では木材利用の課題の一つ、防火や耐火の現状や具体的な設計方法などが話し合われる。
最新の木工機械による木工加工や、欧米では鉄筋に代わって高層ビル建設に用いられるようになった直交集成材の使用事例の見学会なども予定している。
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