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- ID:
- 36962
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1129
- 見出し:
- スマホ用「木製アンプ」 丸平木材店が開発
- 新聞名:
- 茨城新聞
- 元UR(アドレス):
- http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14798125978645
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- 記事
-
木材販売の丸平木材店(水戸市金町、平戸昭社長)は、スマートフォン用「木製アンプ」を開発した。
差し込み部にスマホのスピーカーを合わせると、音が木材内部で反響して大きくなる仕組み。
素材や音質にこだわった同社は「木材の良さを五感で感じてもらえる音響装置」として、来年にも市販化を目指す
大きさは縦15センチ、横60センチ。
上部にスマホをそのまま差し込める開口部を設けた。
スマホから出た音が木材内で増幅し、スピーカーの役割を果たす左右の円形部から響き渡る。
内部は木工用電動工具で加工処理し、低音から高音まで音域の幅を広げた。
素材には、カナダ産の良質なツガ材を使用。
傷を付きにくくするため、メキシコ産のサボテンなど植物由来のワックスで、表面の塗膜を強化した。
通常、建築材として使われるツガ。
平戸社長は「木質が緻密で均等なため、高度な品質を要求される音響装置には最適な素材」とこだわりを強調する。
那珂市内の木工業者と連携し、製作した。
スマホ以外でも、差し込み口部に置けば、ラジオなど幅広く対応できる。
シンプルなデザインで、部屋のインテリアとしてもお薦めという。
県内製品のデザインなどを審査する「いばらきデザインセレクション」でも、優れていると評価、選定された。
同社は1976年に創業し、インテリア部材や家具建具用材の販売などを手掛ける。
近年はデザイン力を高めた独自商品の開発にも力を入れている。
木製アンプは、来年初めにも同社ホームぺージで販売を予定する。
価格や発売時期などを詰めている。
平戸社長は「デジタル機器と自然の木材が融合することで独特の音色が生まれる。
デジタルサウンドを少しだけアナログ調に変え、どこか懐かしい『昭和調』の音を楽しんでほしい」と話している
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