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    ID:
    36959
    年:
    2016
    月日:
    1129
    見出し:
    高知県内に8年ぶり“集成材の灯” 正和木材が大型施設に供給
    新聞名:
    高知新聞
    元UR(アドレス):
    https://www.kochinews.co.jp/article/64011/
    写真:
    【写真】
    記事
     木材加工・販売の正和木材(高知県南国市双葉台、三木康弘社長)が南国市岡豊町小蓮の自社工場に整備していた集成材製造ラインが完成し、このほど稼働を始めた。
    大型施設向けの「大断面集成材」の生産拠点として、高知県産材の消費拡大や製品の外商を目指す。
    県内では本格的な集成材 工場が2008年に撤退しており、8年ぶりに“集成材の灯”がともることになる。
       集成材はラミナ(挽(ひ)き板)を張り付けた加工木材で、安定した強度や品質が特徴。
    大型化も可能で、断面が300平方センチ以上の材は「大断面集成材」と呼ばれ、学校や体育館など大型建築物の構造材に使われる。  正和木材は、住宅着工が減少傾向にある中、公共を中心に大型建築物の木造化が進む流れに着眼。
    集成材分野への参入を決断した。
    四国内の大断面の工場は愛媛県にあり、2カ所目だが、対応できる寸法や断面積などは岡豊工場が最大となる。  導入したのは材のプレス機、接着剤の塗布機、ラミナの選別機など。
    稼働後3年後の年間原木消費量は、従来の5倍に当たる4千立方メートルを目指し、新規雇用は8人。
    総事業費は約4億2千万円で、国などの補助金計2億5千万円を充当した。  三木社長は「四国を中心に需要を掘り起こしたい。
    森林県の企業として、付加価値の高い木材製品を送り出し、木を使う文化の広がりにも貢献していきたい」としている。 “仕事人”4人集結  南国市の正和木材が始めた大断面集成材の製造は、かつて高知県の木材業界をけん引したハマモクグループが手掛け、経営不振で2008年に手放した経緯がある。
    今回の事業には、散らばっていた当時の“仕事人”4人が参集。
    「いいチャンスを頂いた」と士気も高い 岡林改さん=右から2人目=ら結集した元ハマモクの技術職人(高知県南国市岡豊町) 岡林改さん=右から2人目=ら結集した元ハマモクの技術職人(高知県南国市岡豊町)    「10年前に比べて大型木造施設はかなり増えてきた。
    集成材は十分、事業性がある」。
    こう話すのは、2015夏から正和に迎えられた岡林改さん(69)。
    集成材メーカー、ハマシウセイ(2000年に親会社のハマモクが吸収)の元工場長で、この分野の高知県内の草分けとして知られる。  ハマシウセイは1997年、当時の高知県の「木の文化県構想」も背景に、四国で初めて大断面の工場を整備した。
    以降、木の造形美が高く評価される牧野植物園やJR高知駅の「くじらドーム」など、県内の主な大規模木造建築のほとんどに材を提供。
    県外への納入実績も多く、その技術力は評価されて いた。  しかし2008年、経営不振に陥ったハマモクは民事再生法適用を申請し、当時、二十数人いた集成材部門は廃止になった。  岡林さんは直前に定年退職していたが、「大断面の集成材部門は不振とはいえず、これからという状況だった。
    全国一の森林率を誇る高知にとって、大事な産業だという自負もあったし、寂しかった」と振り返る。  それだけに、正和の三木康弘社長(44)から参入の相談を受けた際、協力を約束。
    昔の仲間にも声を掛け、3人が集まった。
    岡林さんは「集成材に関しては、今の高知のベストメンバーがそろった」と胸を張る。  三木社長も「やみくもに新規分野には挑戦できない。
    技術的な裏付けと同時に、仕事を確保していくための人脈という点で、岡林さんらの存在は大きかった」と話し、期待を寄せる。 fff:

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