v11.0
- ID:
- 36892
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1120
- 見出し:
- 木の上に憩いの茶室 佐賀市の木工会社 完成記念の茶会計画
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/290399
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
佐賀市川副町大詫間の木工会社「ウッディプロダクツ」の敷地内にツリーハウス型の茶室が完成した。
高さ7メートルほどのセンダンの木を土台に6畳の茶室を造り、来客の応接として活用したり、茶会を開いたりと憩いの場になっている。
茶室を造った岸庸夫社長(75)は「木材加工の経験と技術を生かした
居心地のよい空間ができた」と仕上がりにご満悦だ
ウッディプロダクツは1968年設立。
能舞台や寺社の柱、天井棹などの製造加工に力を入れ、体育館の舞台や住宅用デッキ、福岡市博多区の承天寺通りに2014年に完成した「博多千年門」の柱も手掛けた。
岸社長が茶室造りを思い立ったのは昨年7月。
工場そばのセンダンの木の周囲が寂しいと感じ「来た人が楽しめる休憩所になれば」と、茶室に関する書物を読み始めた。
「設計図は頭の中。
製作を始めてアイデアを膨らませた」。
月明かりが見える丸い天窓を付けたり、露地に石畳を敷いたりして10月末に
完成した。
スギの端材を活用し、屋根にスギ皮を張った茶室は、にじり口から入ると畳のイ草とスギの香りが心地よい。
いろりに古物店で買った茶釜を据え、壁には岸社長が模写した「鳥獣戯画」の墨絵を飾った。
岸社長は「ここで本を読んでいると気持ちが落ち着き、時がたつのも忘れる」
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