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- ID:
- 36524
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1006
- 見出し:
- 信濃町の「木育」後押し 農林中金、園児に玩具や遊具プレゼント
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankei.com/region/news/161006/rgn1610060046-n1.html
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- 【写真】
- 記事
-
山岳王国」の長野県にあって、木に親しみ、森林が担う役割の大切さを伝える「木育」に力を入れる信濃町に5日、取り組みを後押しする大きなプレゼントが届いた。
農林水産事業者向け金融機関の農林中央金庫(東京)が、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として木製の遊具や玩具を寄贈した。
さっ
そく町内の保育園児たちがそれらを楽しみ、「木って温かいね~」と歓声を上げながら跳ね回った。
森林面積が町土の73%を占める信濃町は今年3月、木育を進める認定NPO法人「日本グッド・トイ委員会」(東京)と連携し、町総合体育館内に町内産木材を使った木育ルーム「なかよし」を整備した。
町内で生まれた乳幼児を対象に、地元産の木材を使った玩具を贈る「ウッドスタート事業」も始め、木育
を積極的に推進している。
横川正知町長は「信濃町は豊かな自然に恵まれ、森林は町民共有の財産だ。
将来を担う子供たちが木に触れることで郷土を愛する心が養われる。
木育が循環型社会の構築に結び付けば良いと考えている」と話す
この日、贈られた遊具や玩具は、野尻湖畔から化石が出土するナウマン象をかたどった滑り台や、木の台を組み合わせたコンビネーション遊具、素材の色を生かした野菜が組み込まれた調理玩具など一式だ。
長野森林組合(長野市)の協力で同湖周辺など町内の森林で伐採されたスギやナラ、サクラと
いった8種類の間伐材から作られた。
同町総合体育館で行われた寄贈式では、農林中金関東業務部の有田吉弘部長が「全国に毎年、木製品を贈っており、この機会を通じて木材の恵みを感じていただければうれしい」とあいさつし、横川町長に目録を手渡した。
この日は、イタヤカエデのパズルを作る木工教室もその場で行われ、古間保育園の園児たち15人が参加した。
園児たちは、長野森林組合職員の指導で動物の形をしたパズルを紙やすりで磨いてつやを出したり、はめ合わせやすくしたりする作業に熱中し「わー、つるつるになった」「むずかしいな」などと感
想を口々にしていた。
寄贈品は近く、総合体育館内の「なかよし」に配置される。
同金庫は平成23年に、木材を燃料とするペレットストーブを信州大に提供したほか、県内の小学校や保育園などに木育のための紙芝居を贈る活動を続けている。
横川町長は「市町村にとって本当に心強い応援となる。
ありがたく活用させていただく」と感謝していた
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