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- ID:
- 36339
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0909
- 見出し:
- リオオリンピックの「卓球台」知られざる製作秘話
- 新聞名:
- ガジェット通信
- 元UR(アドレス):
- http://getnews.jp/archives/1519640
- 写真:
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- 記事
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J-WAVE金曜朝6時からの番組「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「antenna* THE HIDDEN STORY〜CURATING@NOW〜」。
9月9日のオンエアでは、あの“世界的な大会”で注目された日本の会社に注目しました。
熱狂のうちに幕を閉じたリオ・オリンピック、そして現在開催中のリオ・パラリンピックで使われている卓球台。
あの卓球台を作ったのは、実は日本の企業「株式会社 三英」なのです!その知られざる開発秘話について、事業本部の栗本典之さんにお話を伺いました。
開発がスタートしたのは実は「ロンドンオリンピックに向けて」だったそうで、今から5年前。
しかしロンドンでは落選し、今回のリオに向けて2011年から開発を進めたそうです
2011年といえば東日本大震災が起きた年
「我々も何かできないかということで、デザインのほうも多少変わってきて…。
最初から木製のものを作りたかったので、震災復興のために、岩手のブナ材を使いたいと思いました」(栗本さん、以下同)
しかし、卓球台の脚に木を使うのは、非常に稀なことなのだそうです。
昔は木製だったそうですが、木を使うと“揺れ”が起きるため、卓球台の脚としてはデザイン的にも非常に難しく、コストも高いので、最近では木製の脚はほぼ使われていないのだとか
しかし、三英は“木材”にこだわったそう。
その理由はというと…
「やはりブラジルということを考えますと、日本からの移民の方で一番流行ったのは卓球なんだそうです。
なので日本らしさを強調するための“和のテイスト”を入れるには『木材じゃないか』というところもあったようです」
特徴的な脚の部分のデザインは、ソニーのウォークマンのデザインも手がけたプロダクトデザイナー、澄川伸一さんが担当。
最初のデザインでは華奢で、少し触っただけでも揺れがあったため、そこから太くしたり、鉄の枠を入れたりと苦労して、なんとか揺れを止めたそうです
こうして脚の部分が作られましたが、ボールが行き交う“天板”の部分には、三英の技術が生きています。
板面表面は凹凸が3ミリ以内でなければならないという基準が決まっているそうですが…
「リオのものはこれをほぼゼロ、ほとんど平らな状態にしてなんとか持って行っております。
現地で調べても『完璧な状況になっていた』と聞いています」
しかしこれはもちろん簡単なことではないのです!
「木は呼吸をしているので、一枚板だと湿気を吸ってどんどん反ってくるんですね。
中の芯材の組み合わせがうちの特許なんですが、集成材を組み合わせてプレスして一枚の天板ができあがっているので、少し時間が経ってもソリがあまり出てこないように工夫をしております」と苦労を明かしてくれました。
この卓球台は、現在開催中のリオ・パラリンピックでも見ることができます。
選手を応援しながら卓球台にも注目してみてはいかがでしょうか?
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