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- ID:
- 35941
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0723
- 見出し:
- 「木々との対話―-再生をめぐる5つの風景」展が東京都美術館で開催 - 草花や幻獣の
木彫による幻想世界
- 新聞名:
- Fashion Press
- 元UR(アドレス):
- http://www.fashion-press.net/news/25008
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
「木々との対話―-再生をめぐる5つの風景」が東京都美術館で開催。
会期は2016年7月26日(火)から10月2日(日)まで
開館90周年を記念した本展のテーマは「木と再生」。
再生や希望の象徴としての「木」をキーワードに、國安孝昌、須田悦弘、田窪恭治、土屋仁応、そして舟越桂ら日本を代表する美術家5名による木彫とインスタレーション、「5つの風景」を紹介する。
左)土屋仁応 《森》(部分) 2012年 個人蔵 撮影:竹之内祐幸
右)須田悦弘 《バラ》 2008年(参考作品)
会場内に入ると、國安による木と陶を使ったインスタレーションが圧倒的な存在感で私たちを魅了する。
木と陶ブロックを積み上げた仮設の構築物は、精神性や伝承を象徴し、空間にスピリチュアルな緊迫感と力強い生命力を与える。
さらに、会場では須田による、本物と見まがうほどリアルな草花の彫刻が様々な場所に置かている。
普段着目しないような意外な場所に、存在するはずのない植物を出現させるという須田の試みは、私たちの常識に縛られたまなざしを解放し拡張する。
前川國男が設計した当館の建築との競演も見どころだ
左)舟越桂 《森の奥の水のほとり》 2009年 個人蔵 撮影:渡邉郁弘
右)國安孝昌 《雨引く里の竜神》 2013年 雨引の里と彫刻2013展示風景
さらに、土屋による、独特な形態、質感、色を持った木彫の動物たちは、無常さや脆さ、そして生命の喜びを感じさせるある種の幻想的な美しさをもっている。
そのほかに、田窪の廃材に金箔を貼った作品や、舟越の人間の存在そのものを肯定するような半身彫刻など、「木」に対する5人それぞれのアプローチ
は、私たちの日常を問い直し、生命の持つ力を感じさせるだろう。
【開催概要】
木々との対話――再生をめぐる5つの風景
会期:2016年7月26日(火)~10月2日(日)
開催場所:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
住所:東京都台東区上野公園8-36
休室日:月曜日 ※ただし9月19日(月・祝)、9月20日(火)は開室
開室時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)
夜間開室:毎週金曜日は20時まで。
※ただし、8月5日(金)、6日(土)、12日(金)、13日(土)、9月9日(金)10日(土)は21時まで。
9月23日(金)30日(金)は17時30分まで(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般800円、団体(20名以上)600円、65歳以上 500円、大学生・専門学校生 400 円
※高校生以下無料(要証明)
※特別展「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ・マティス・デュシャンからクリストまで―」のチケット(半券可)を会場入口で提示で(1枚につき1人)、一般当日料金から300円引き
※8月20日(土)、21日(日)および9月17日(土)、18日(日)は「家族ふれあいの日」により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は一般当日料金の半額(要証明)
※8月17日(水)、9月21日(水)は「シルバーデー」により、65歳以上の方は無料(要証明)
※10月1日(土)は「都民の日」により、どなたも無料
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳を携帯者とその付添(1名)は無料(要証明)
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