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- ID:
- 35801
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0630
- 見出し:
- 無垢の木材にこだわる 森の中にカフェ、図書室、日用品店
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/articles/20160630/ddl/k39/040/630000c
- 写真:
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- 記事
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「三代目見習い中」の熊谷有記さん=香川県丸亀市綾歌町栗熊東で、伊藤遥撮影
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森の中にカフェや図書室、日用品店が並ぶ「KITOKURAS」(香川県丸亀市綾歌町栗熊東)。
天然木材にこだわる材木店「山一木材」が木の良さを知ってもらおうと2010年、工場の向かいにオープンさせた。
「梅雨の森の雨だれもまた一興」と聞き、足を運んだ。
【伊藤遥】
「木と暮らす」空間 仕掛け人は「三代目見習中」
高松市中心部から車で約30分。
「KITOKURAS」と書かれた大きな看板が見えてきた。
キトクラス(木と暮らす)と読む
小雨が降る中、緑の小道を歩くと、何種類もの鳥の鳴き声が聞こえてくる。
ピチチチチチチチ、ホーホトケキョ−−。
ふわりとした土の上を進むと、煮込み料理のような香りに包まれた。
早速見つけたカフェに入ってみた。
地元で人気の焼き豚を十六穀米に載せた「焼豚セット」=香川県丸亀市綾歌町栗熊東で、伊藤遥撮影
森にせり出したテラス席がおすすめのカフェには、キーマカレーセット(1000円)や焼豚セット(950円)などのランチがある。
トレーに乗せ、池のほとりのベンチといった好きな場所で食べられる。
木に囲まれた図書室=香川県丸亀市綾歌町栗熊東で、伊藤遥撮影
空腹を満たした後は図書室へ。
建築や森林関連の書籍だけでなく、料理本からミステリー小説まで幅広くそろう。
別室の子ども向け図書室には、木製のおもちゃや絵本もある。
木製食器や便箋、アロマオイルなどを扱う日用品店で待ち合わせたのは、キトクラスの仕掛け人、熊谷有記(くまがいゆうき)さん(37)。
長年、東京や大阪でデザインなどの仕事をしてきた人物だ。
名刺には「山一木材 三代目見習中」とある。
「家業を継ぐつもりはありませんでした」と笑う有記さんによると、初代の祖父金四郎さん(91)、2代目の父國次さん(67)にはこだわりがある。
「板を接着剤で貼り合わせた集成材などではなく、自然のままの無垢(むく)材」「太陽と風による自然乾燥」「高齢樹」。
いずれも香りや粘り強さ、調湿作用など木の
良さを重視するためだ
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