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    ID:
    35786
    年:
    2016
    月日:
    0628
    見出し:
    滋賀の博物館・美術館巡り/62 木地屋民芸品展示資料館 国内木工職人の聖地
    新聞名:
    毎日新聞
    元UR(アドレス):
    http://mainichi.jp/articles/20160628/ddl/k25/040/580000c
    写真:
    -
    記事
     ◆一時は「千軒」木の減少で全国へ 深山で轆轤を発明  木地屋民芸品展示資料館(略称・木地師資料館)は、木地師(轆轤(ろくろ)師)に関する資料を展示するため平成5(1993)年に開館しました。  通称・小椋谷と呼ばれる鈴鹿山脈の山深いところにあります。
    近江鉄道八日市駅から車で40分、名神高速八日市インターチェンジから30分、国道421号を愛知川沿いに遡上(そじょう)して政所地先で県道多賀永源寺に入り、約10分で着きます。
    木地師に所縁の深い筒井正八幡宮の境内の社務所の2 階にあります  ここは木地師の発祥地として知られ、全国の木地師の聖地であります。
    木地師(木地屋ともいう)とは、普通は轆轤を回して盆、椀(わん)などを製作する人を指しますが、本当は木工業全般を指し、轆轤師、杓子師、塗師、指物師の四つの職の総称です  859年、都を追われた「惟高親王」は筒井(現在の東近江市蛭谷町の小字)の深山に隠せいし、巻物の軸の回転から轆轤を発明して、椀や盆などの木工製品の製作を村人に教えました。
    木地轆轤に携わる工人は多くなり、筒井千軒と言われるほど隆盛しましたが、栃など製品にする木が減少するととも に、木地師たちは木を求めて全国に散らばっていきました。 氏子5万人を記録  その木地師を統括するため、ここには筒井公文所という役所を置き、各地に散在する木地師との交流をしていました。
    木地師たちは全て筒井正八幡宮の「氏子」であり、そのうちのリーダーは年番の「当番神主」を務めていたのです  展示資料のうち、「氏子駆帳」は全国の木地師を7〜8年の間隔で訪ねた記録です。
    正保年間から明治まで34回にわたって行われた氏子駆では、1万5千所帯、5万人が収録され滋賀県指定の文化財です。
    他にも「免許状」「通行手形」など、俗に木地屋文書と称される文書が数多く展示されています  また木工製品も展示され、東北各地の「こけし」が特に目を引くと思います。
    珍しい物では、初期の「手引轆轤」があり、実際に触れることができます ルーツ尋ねる人も  最近は地元はもちろん、東京、名古屋、大阪、神戸などから見学者があり、自分のルーツを尋ねて訪れる人もいます  また蛭谷町には、北野清治氏の木工轆轤の工房があり見学や製品販売もしています。
    資料館見学とともに、ぜひ立ち寄ってください。
    (蛭谷町自治会長 小椋一衛(いちえ))<協力・滋賀県博物館協議会> fff:

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