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- ID:
- 35582
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0605
- 見出し:
- 特別支援学校に地元企業が協力 檜の箸作りで地域と交流 笠間
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankei.com/region/news/160605/rgn1606050032-n1.html
- 写真:
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- 記事
-
県立友部特別支援学校(笠間市鯉淵)の高等部の生徒9人が「檜(ひのき)の箸作り技術講習会」に挑戦した。
「作業学習」という製品作りの授業の一環で、桜川市の木材加工会社などの協力で実現した。
同校は年数回、地元企業の社員を講師に招いた作業学習を行うなど、生徒と地域の人々との交流
に力を入れている。
(丸山将)
◇
「シュッ、シュッ」-。
机に固定された台から、ヒノキを削るかんなの音が響き、生徒たちは真剣なまなざしで木材を削る。
かんなを動かしても木くずが出なくなると、「もうすぐ完成だ」。
表情も自然と緩む
高等部には、ものづくりに関わる6つの班がある。
生徒はいずれかの班に所属し、作業学習などを通して集中力や働く上での態度などを身につける。
今回の講習会は木工班の9人が参加。
地域の企業との交流を通し、相互理解を深めるのが主な狙いだ。
丸川木材(桜川市岩瀬)と丸和建設(同市御領)が協力し、両社の社員3人が講師を務めた。
蛭田清子教頭(51)は「生徒たちは卒業後もずっとこの地域で生活する。
地域の方々との相互理解を深
めることで、卒業後もより良く暮らせる環境を作りたい」と話す
箸作りは初めてという2年の藤江勇哉君(16)は「かんなで木を削るのが楽しかった。
今度は母と姉にお守りを作りたい」とはにかみ、家族思いな一面をみせた。
今回作った箸は11月19日の同校の文化祭「友陽祭」や、土浦市で同月11、12日に開かれる「いばらきものづくり教育フェア」などで販売するという。
鳥羽田信校長(59)は「生徒たちは本当に良い製品作りを目指している。
今後は外部のものづくりイベントなどでも販売していきたい」と話していた
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